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コンテンツ更新情報


吉田桂子 略歴
横浜生まれ
多摩美術大学卒
大手アパレルメーカーに服飾デザイナーとして勤務の後、画家として独立
英国王立園芸協会(RHS)ゴールドメダリスト
日本ボタニカルアート協会会

4月のタイトル花

ナニワイバラ

ナニワイバラ

ツバメの鳴き声が聞こえてくると、我が家のナニワイバラのつぼみは膨らみ始めます。もともと鉢植えだったものを、地植えにするとあっという間にナニワイバラのフェンスが出来上がっていました。その年の気候にもよりますが、4月から6月の間に花を咲かせませす。

ナニワイバラは他のバラとは少し違い、葉は3出複葉で光沢のある硬い小葉をつけます。花は白い5弁花で5~10cmほどの大きな一重の花を咲かせます。

我が家のナニワイバラは香りがすごく良く、シナモンシュガーのような香りがします。花が咲き始めるとかわいい丸花バチ達がやってきて花粉まみれになりながら花の中央で恍惚としています。あまり可愛いので私が近づいて見ていても、花粉に夢中過ぎて逃げる事もありません。

そうそう、そして昨年はもっと可愛い訪問者がありました。
それはある日の午後のこと....私が仕事から帰ってくると、ナニワイバラのフェンスの前に父娘が佇んでおりました。

5~6才ぐらいの少女とその父親らしき男性は「かわいいね」「きれいだね」
と夢中になってナニワイバラを眺めていました。

「花をお切りしましょうか?」と後ろから声をかけると、ハットした様に
「結構です」と言われてしまいました。そして「とてもきれいですね」と恥ずかしそうにコメントを残して父娘は去っていきました。

今年ももうすぐフェンスが白くなります。
しうしたら、どんな可愛い訪問者があるでしょうか...今から楽しみです。

画:「ナニワイバラ」吉田 桂子
文:吉田 桂子
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3月のタイトル花

カタクリ

カタクリ

このカタクリは神奈川県は相模原市緑区川尻の城山カタクリの里という所で描きました。民営の群落地でご自宅前の里山の斜面に群落を作ってあり、春になるとオープンガーデン?マウンテン?と言った具合で拝見する事が出来ます。当時もまだ少しづつ山に手を入れて植栽を増やしている様でしたから、あれから数年...もっと大きく美しい群落になっているかもしれません。

この群落地ではカタクリの他に、「キクザキイチゲとハチ」という作品も描きました。当初はこのカタクリの合間にアヅマイチゲを描く予定でしたが、どちらも主役にしてあげられるように別々に描きました。実はその折、ミスミソウも咲いていたのですが、時間の都合で描く事が出来ませんでした。
今度また描く事が出来たら、まずはミスミソウを主役にした作品を描き、その後カタクリ、キクザキイチゲ、ミスミソウのオールスターを全て描き込んだ春の里山の絵を描きたいと思います。春の足音はもうすぐそこに聞こえてきています。

画:「カタクリ」吉田 桂子
文:吉田 桂子
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2月のタイトル花

マルモラータム

エピデンドラム・マルモラータム

このランに初めて出会ったのは、今日から25年近く前の事です。
当時静岡にあった大きな蘭センターの研究室でスケッチさせて頂く機会に恵まれた時のことです。目移りするほど色々な美しいランの中にこの小さなランはまるで私に手招きをしているかの様でした。その時は1泊2日の旅行でしたので、ともかくいくつかのランをスケッチして帰宅しました。

その後その作品を仕上げようと思ったのですが、やはり観察不足で仕上げ切る事が出来ませんでした。しかし、この小さなランの事が私はどうしてもあきらめがつきません.....

そしてついにそのランを販売してくれる蘭園を見つけ、友人の案内でその蘭園に伺うと「その子」はおりました。静岡の研究温室で描かせて頂いた個体よりはやや小ぶりでしたが、美しい花を小さな体にしっかりと咲かせていました。花にはひだがあり、拡大してみるととても魅力的な形をしています。

私はこのランに導かれるように作画を進めて行きました。
そして、この作品は1998年東京ドームで行われた世界ラン展の美術工芸部門で銅賞とトロフィー賞を頂く事になります。

サインのとおり、まだプロではなかった頃の作品ですが、今から思えばこのランが私をボタニカルアートの世界に招いてくれた「招き猫」ならぬ「招き蘭」だったのかもしれません。

画:「エピデンドラム・マルモラータム」吉田 桂子
文:吉田 桂子
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1月のタイトル花

バンクシアの実

シンビジューム’アイスキャスケード’

シンビジュームと言えばシクラメンと並んでお正月に飾る花と言うイメージを持っている方も多いかも知れません。このシビジュームはそんな一般的なシンビジュームとは少し姿が異なります。その名のとおり白緑色の美しい花を滝の様にたわわに咲かせます。この作品を描いた当時は下垂性のシンビジュームは大変珍しく、松戸に住む友人から我が家にやってきたこの植物を大切にしていました。そんなある日、友人から気になるアドバイスが....
「吉田さん、大切にしないでね、大切にすると具合が悪くなるからね...」
どうもだんだん株が小さくなってくると思ったら...室内で大切にしすぎていた様です。松戸にいた時は、外に放りっぱなしで雪が積もっても大丈夫だったそう。すごく寒さに強い品種だったようです。

甘やかしすぎてだめになりかかったシンビジューム’アイスキャスケード’...
現在は鉢から出してなんと地植えにしてしまいました。そういえば最近元気か確認していなかったので、文章を書く手を止めて確認しました。

株は小さくなったものの、地植えのシンビジュームはジンチョウゲの木陰で緑の葉を出していました。その姿はまるで日本自生の春蘭の様にも見え、すっかり根付いたようでした。

画:「シンビジューム’アイスキャスケード’」吉田 桂子
文:吉田 桂子
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