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吉田桂子 略歴
横浜生まれ
多摩美術大学卒
大手アパレルメーカーに服飾デザイナーとして勤務の後、画家として独立
英国王立園芸協会(RHS)ゴールドメダリスト
日本ボタニカルアート協会会員

1月のタイトル花

シュンラン

シュンラン
春の蘭と書いてシュンラン...なんてステキな名前でしょう。
この植物を見ると、年末年始の落ち葉かきを思い出します。私の父が健在だった頃、父は菊花栽培をしておりました。菊花栽培には大量の腐葉土が必要となるため、庭の一角で腐葉土作りをしていました。当然ですが腐葉土作りには沢山の枯葉が必要です。年の瀬が近くなると近所の里山の所有者にお願いをしてケヤキなどの落ち葉を頂いていました。

父は竹籠を背負って手には熊手を持ち、私は愛犬のリードを持って里山に出掛けたものです。父が枯葉を集めている間、私は愛犬と里山散策をしていると、アオキやヤブコウジに紛れて、シュンランも生えているのが見られました。昭和40年代の横浜にはまだまだ自然が多く見られたのです。

現在、自宅からほど近いこの里山は所有者が市に山を寄贈したために公園となりました。愛護会の方たちが熱心にお手入れをされていて、何とか里山が守られています。しかし....あの里山の様にまるで雑草のようにシュンランを見かける事はもうありません。

一度失った物を取り戻すことはとても難しいことのようです。
でも....自宅の庭から遠くに見える里山の木々を見つめながら心の中に花を咲かせています。

画:シュンラン 吉田 桂子
文:吉田 桂子
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