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吉田桂子先生のボタニカルアート作品がグッズになりました。
ご興味のある方はどうぞご覧ください。

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コンテンツ更新情報


吉田桂子 略歴
横浜生まれ
多摩美術大学卒
大手アパレルメーカーに服飾デザイナーとして勤務の後、画家として独立
英国王立園芸協会(RHS)ゴールドメダリスト
日本ボタニカルアート協会会員

5月のタイトル花
サルメンエビネ

植物の和名の表記はカタカナでするのが基本です。
和名由来は諸説ある事が多いからです。
でも......サルメンエビネって......おそらく......どう考えても......
猿面海老根ですよね。

おそらく唇弁を猿の顔に見立てたのかなと思いますが。
私にはどう見ても猿の顔には見えません。
私には鉄兜をかぶった埴輪がドレスを着てダンスしている様に見えます。
両手を大きく広げて......

エビネの和名の意味は海老根つまり海老の節々の感じの根ということですが
......まさしく京野菜の海老芋にも似た全芋大の偽球茎が和名の由来です。

私にとっての植物の優位性をつける時、重要となる要素は「食べられるのか?」という事です。庭に植える植物を決める時もついついそれを考えてしまいます。

エビネについて少し調べてみると中国では血行を良くする生薬として知られていたり、なんと育毛剤にも使われているとか......
真偽のほどはわかりませんが、なんとも魅力的な植物です。

画 サルメンエビネ 吉田桂子
文 吉田桂子

4月のタイトル花
カリカンサス

この花に初めて出合ったのは池袋のボタニカルアート教室の折でした。
生徒さんが鉢植えで購入したとの事で、一枝花材としてお持ちになった時のことです。教室中の目がその花に注がれて、彼女の席の周りに人が集まり、質問ぜめになりました。

この植物は黒花ロウバイと夏ロウバイの種間交配で生まれたカリカンサスという新しい品種であること。アメリカで生まれた植物で、このワインレッドの品種は育種家の名前からとり、‘ハートレッジワイン‘という名前であること等々......そして話題は挿し木等で繁殖が可能か?ということに移ると、私を含むお教室中の人の目の色が変わりました。その人達の熱意は鉢植えのまだ小さな樹木を丸坊主にしかねない程のものでした。

後日、木を枯らさない程度に枝を切ってお教室にお持ち下さると、役得ということで、私は一番初めに好きな枝を一枝頂戴することができました。

そして数年経った今、我が家には大きなカリカンサスが庭の中心に生えています。あの時頂いた貴重な枝......挿し木でついたのは我が家にやってきた糸枝だけでした。

昨年の秋、沢山のシュートを大きく大きく伸ばしたので、初めて挿し木をしてみました。春になり、母木の開花を迎えた今、秋に挿した小枝にも小さな葉が出ています。ついたのかしら?成功の確認をしたら、今度は私の枝をお教室の皆さんにお分けしたいと思っています。

画 カリカンサス 吉田桂子
文 吉田桂子

3月のタイトル花

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ

このキクザキイチゲは城山カタクリの里という、カタクリの群落地で描きました。里山の斜面にカタクリをはじめ、色とりどりの花が植えられており、その中にこのキクザキイチゲも咲いていました。

はじめはカタクリと共に一画面の中に描くつもりでしたが、あまりに可愛いのでこれだけで作品に仕上げることにして、花の前に座りました。一心不乱にキクザキイチゲを描いていると「ブ~ン」と蜂がやってきて花の中にとまりました。まるで「描いてくれる?」と言っているかのようでした。花を描く手を止めて、あわてて蜂をスケッチしました。

そしてこの作品が完成しました......
今年も花の季節がやってきました。ネットで見ると3/11日(土)から4/16日(日)まで今年も城山カタクリの里は開園しているようです。

画 キクザキイチゲ 吉田桂子
文 吉田桂子

2014.3.30 ブログ 城山カタクリの里

2月のタイトル花

シンビジュウム「アイスキャスケード」

シンビジュウム’アイスキャスケード’

アイスキャスケード......直訳すると’氷の滝’でしょうか......
日本には氷瀑という荘厳な言葉がありしたね。このシンビジュウム’アイスキャスケード’は白く可愛らしい花を穂状に垂らして咲かせます。その姿は正しく小さいな氷瀑です。

この作品は株全体を描いたため、大きめの作品で、画面サイズはB2近くあったと思います。今はセレブのお宅にお嫁に行ってしまい、私の手元にはありませんが、私のお気に入りの作品のひとつです。

画 「シンビジュウム’アイスキャスケード’」吉田桂子
文 吉田桂子

1月のタイトル花

カトレア

カトレア

ボタニカルアート作家として歩きはじめたばかりの頃は、蘭の花ばかり描いていました。子供の頃からお向かいのお宅に大きな蘭の温室があり、蘭の季節になるとよくラン展に行ったものでした。当時はまだ大きなラン展とかはなくて、地元の百貨店で行われる蘭友会や蘭農場の展示であったように記憶しています。ですから、当時としては珍しい蘭の花達も私にとっては大変身近なものでした。ですから、ボタニカルアート作家として歩き始めた頃、蘭を描き始めたことはある意味自然なことであり、必然でもあったようです。
主をなくした温室は、今ではもう駐車場に変わってしまったけれど、蘭温室、しだれ梅、グランドピアノ、黒猫......これは私の思いでのスイッチなのです。蘭温室以外のお話はまたの機会にお話ししましょう。

画 「カトレア」吉田桂子
文 吉田桂子

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