第28回ーペチュニアを描く
第28回ーペチュニアを描く
この作品を描くまで、パンジーやペチュニアのある植栽はセンスが悪いと言うイメージがありましたが、最近は品種改良が進み、オシャレな色や形のものがあるようです。今回は近所でたくさんのペチュニアを購入したので、たくさん描く場合の手順をお見せ致します。
デッサンと彩色は同時進行で
今回は10種類以上のポット苗を購入。その際にデッサンに余裕がもてるよう、花がすでに咲いているもの、つぼみが多いものなど、開花がずれるように購入しました。
このデッサン(図1)はまだ完成ではなく、もう数品種描き込む予定なので上下に少し余白があります。しかし、花がすべてなくなってしまいそうな苗があるので、デッサンを中断して彩色に入ります。
図1
続きができるように...
終わってしまいそうな花だけ取り急ぎ彩色します。葉と重なりあう部分は少し彩色を淡くして、奥にある葉が後で彩色しやすいようにしておきます。
そして、その後に急いで上部に八重の花のデッサンをひとつ追加(図2)
花との追いかけっこは続きます。
図2
中心の朱赤の花はすべて終わってしまい、最後に彩色するつもりでしたが、同じ花を購入することが出来たので急いで彩色し、同じく上部にある紫色の花も彩色したところで濃紫色の八重が咲き始めたので、上部左の余白に急いでデッサン(図3)。
図3
仕事帰りはいつも花屋でペチュニアを探す習慣になってしまいました。右側中央に描いてあった、星形に白い柄に入る花の色違いを発見!!大好きな青紫色だったので早速購入して、星形の柄の花の右下にデッサン。2色を比べながら彩色。その下にある白い花も彩色。白い花は影をつけすぎると白さが出ないので、後ろにある緑の葉も色を少し入れて影をつけすぎないようにします(図4)。
図4
少し全体が見えてきたので上方の花を描きつつ、葉の彩色をします。まだ花を加える予定のところは彩色しないようにします(図5)。
図5
もたもたしていううちに上方に描いてある八重の花が終わってしまいました。一重で同じ色の花を入手して現物の花で色を確認しながら彩色します。(図6)
図6
お楽しみは先に...
今回は花を11種描いたところでいったん終わりにしました。左下にまだ余白があるので、夏になったらまた描くつもりです。今回のようにひとつずつ描けば、初心者の方でも大きな作品が描けます。欲張らずに一歩一歩着実に、そして、丁寧に作品を描くことが大切です。
描き足した完成作品
ペチュニア Petunia sp.(ナス科)
作品名「天の川」