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今日の歳時花~蜜柑の花

今日の歳時花~蜜柑の花

蜜柑の花

蜜柑といえば、通常、ウンシュウミカン(温州蜜柑、学名:Citrus unshiu)は、ミカン科の常緑低木のことを指します。様々な栽培品種があり、食用として利用されています。主に西日本で栽培され、静岡、和歌山、愛媛、広島の4県が産地として有名です。5月から6月頃、濃緑の葉の間に白い5弁の花をたくさんつけます。古くは、甘い柑橘という事で蜜柑「みっかん」と呼ばれていましたが、最初の音節が短くなり「みかん」となったと言われています。また温州は柑橘の名産地であった中国は浙江省の温州にちなんで名づけられたもので、温州原産ではなく、熊本県と鹿児島県にまたがる八代海(別名:不知火海)沿岸原産と推定されています。蜜柑の原種とされる柑橘が日本の文献に最初に登場するのは「古事記」「日本書紀」で、「垂仁天皇の命を受け常世の国に遣わされた田道間守が非時香菓(ときじくのかくのみ)の実と枝を持ち帰った(中略)非時香菓とは今の橘である」(日本書紀の訳)との記述があるそうですが、ここでの「橘」はタチバナであるともダイダイであるとも小ミカン(キシュウミカン)であるとも言われており、定かではないそうです。その後も中国からキンカンやコウジ(ウスカワミカン)といった様々な柑橘が伝来しましたが、当時の柑橘は食用としてよりもむしろ薬用として用いられていました。蜜柑の皮を干した「陳皮」は漢方として広く使われています。童謡「蜜柑の花咲く丘」に歌われるように、海に面した斜面にある蜜柑畑より運ばれる甘い香りと白い清楚な花が点々と見える光景が、爽やかな季節を感じさせる季語の花です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ウンシュウミカン

安住 敦(あずみ あつし、1907年7月1日 - 1988年7月8日)は、日本の俳人、随筆家。東京市芝区生まれ。立教中学校卒。逓信官吏練習所修了。逓信省に勤務。富安風生主宰の『若葉』に投句。1935年、新興俳句運動の日野草城が主宰する『旗艦』に参加するも、戦後、久保田万太郎を擁して大町糺とともに『春燈』を創刊。万太郎の没後、主宰となる。俳句における個の抒情を確立。

出典:wikipedia~安住 敦

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