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今日の歳時花~棕櫚の花

今日の歳時花~棕櫚の花

棕櫚

シュロ(棕櫚、棕梠、椶櫚)は、ヤシ目ヤシ科ヤシ属 Trachycarpus の総称のことで、5種以上が属しています。そのうち1種のワシュロは九州沿岸地方が原産とされる常緑高木です。遠く南国のイメージがあるのは、シュロは日本の温帯地域で古来より親しまれた唯一のヤシ科植物であったため、明治以降、海外の著作に見られる本来はシュロとは異なるナツメヤシを「シュロ」と翻訳されたことからのようです。枝はなく、まっすぐに伸びる幹は黒褐色の棕櫚皮に包まれており、その丈夫な繊維質は縄や敷物、箒などに、また磨くと光沢がでる材は、柱や皿、鉢、盆に、大きな葉は晒して棕櫚笠や団扇に利用されてきました。幹の頂には長い柄のある葉が傘状に広がります。花は雌雄異株で5月から6月頃に葉の下から大型の花序を出し、魚の卵の集まりのように、細かい淡黄色の花が穂状になり、垂れます。庭や公園にも植えられますが、野生化したノラジュロと呼ばれるものも見かけます。独特の存在感があり南国ムード漂う季語の花です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~シュロ

皆川 盤水(みなかわ ばんすい、1918年 - 2010年)は、俳人。福島県生。日本大学法学部卒。少年時代に兄・二樓の「鹿笛」に所属し俳句を学ぶ。のち大竹孤舟に師事。「かびれ」同人を経て、1958年に「風」同人。1966年「春耕」創刊・主宰。1993年句集『寒靄』により第33回俳人協会賞受賞。2008年「春耕」名誉主宰。句集に『積荷』『銀山』『寒靄』『随處』『暁紅』『山海抄』『花遊集』など、その他の著作に『山野憧憬』『芭蕉と茂吉の山河』がある。2010年死去、91歳。俳人協会顧問も務めた。

出典:wikipedia~皆川 盤水

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