今日の歳時花~矢車草
今日の歳時花~矢車草
ヤグルマギク(矢車菊、学名 Centaurea cyanus)は、キク科ヤグルマギク属の1種です。和名でヤグルマソウとも呼ばれますが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同しないようにヤグルマギクと呼ばれることが多いようです。草丈が1mほどになる1年草で、全体に白い毛がはえ、葉にあるたくさんの切込みが、鯉のぼりの竿の先端についている矢車に似ていることからこの名がついています。色は青や青紫のほか、白、赤、紫、桃色など一重咲と八重咲きがあります。原産地はヨーロッパ東部、南部でもとは麦畑などに咲く雑草で、古くは花を蒸留して得た芳香蒸留水を目の感染症治療に用いられたそうです。また、フランス王妃、マリー・アントワネットの愛した花で、王妃がデザインしたビーズと矢車草で装飾された洋食器や薔薇とともに装飾された寝室などに多用されました。日本でも明治期には栽培されていたとされています。素朴なやさしさが魅力的な季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井照敏著
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ヤグルマギク
石田 波郷(いしだ はきょう、1913年(大正2年)3月18日 - 1969年(昭和44年)11月21日)は、昭和期の俳人。本名哲大(てつお)。正岡子規、高浜虚子を生んだ近代俳句発祥の地、愛媛県温泉郡垣生村(はぶむら)(現・松山市西垣生)に生まれた。明治大学文芸科中退。戦後の俳壇を先導し、俳句文学に大きな功績を残した