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今日の歳時花~都忘れ

今日の歳時花~都忘れ

ミヤコワスレ

ミヤコワスレ(都忘れ、学名:Gymnaster savatieri)はキク科ミヤマヨメナ属の多年草で、正しくは野春菊(ノシュンギク)、東菊(アズマギク)と言い、もともと本州、四国、九州の山地に自生するミヤマヨメナから栽培された園芸種です。江戸時代からすでに栽培されていたとされ、本草学者、貝原益軒による大和本草に野春菊の名で収載されています。草丈は30cmくらいで、枝を多く分かち、晩春から初夏にかけて、紫色か白色の頭状花を咲かせます。花は一重で中心部が黄色く、数多く咲きます。和名の由来は承久の乱で佐渡の流された順徳天皇が詠んだ和歌「いかにして契りおきけむ白菊を 都忘れと名づくるも憂し」から名付けられたと言われています。華やかさはありませんが、上品で清楚な姿が趣のある季語の花です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ミヤコワスレ

倉田紘文
昭和15年 大分県杵築市山香生れ
昭和34年 高野素十に師事、「芹」入会
昭和47年 病床の素十のすすめで「蕗」創刊主宰
句集「慈父悲母」「光陰」「無量」「帰郷」「都忘れ」「水輪」
現在:日本文芸家協会会員・俳文学会会員・日本詩歌文学館評議員・公益社団法人俳人協会理事・国際俳句交流協会評議員・大分県俳句連盟会長・別府大学名誉教授(文学博士)・大分県立芸術文化短期大学監事

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