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菊花を詠む

菊花を詠む

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宮澤賢治の俳句は少ないですが、中でも菊を詠んだ作品が数多くあります。
宮澤賢治イーハトーブ館の裏手にある「宮澤賢治句稿」碑にはそれらの作品が刻まれています。

菊を案じ星に見とるる霜夜かな

斑猫は二客の菊に眠りけり

秋田より菊の隠密はいり候

狼星をうかがふ菊の夜更かな

花はみな四方に贈りて菊日和

水霜をたもちて菊の重さかな

霜降らで屋形の菊も明けにけり

客去りて湯気立つ菊の根もとかな

魚燈して小菊の鉢を陳べけり

菊株の湯気を漂ふ羽虫かな

たそがれてなまめく菊のけはひかな

晩秋の黄昏時にどこからか漂う菊の香りを
「なまめく」と表現する賢治の感性に脱帽。
みなさんのお好みはどれでしょう。

wikipedia~キク

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