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ウルシ燃ゆる

ウルシ燃ゆる

ウルシ

漆など
やうやくに
うすら赤くなれるを
奇しき服つけしひとびと
ひそかに丘をのぼりくる

ウルシ(漆、学名: Toxicodendron vernicifluum、英: Lacquer tree) は、ウルシ科ウルシ属の落葉高木です。ウルシを採取するために古くから栽培されてきました。そのウルシが紅葉する頃、「奇しき服つけしひとびと」が丘を登ってくる様を詠ったのが、この「プジェー師丘を登り来る」です。

「奇しき服つけしひとびと」とは、当時伝道師として盛岡市四ッ家の教会、天守堂に着任したフランス人、プジェー師一行の事を表しています。法華経信仰に熱心だった賢治ですが、キリスト関係者との交際もあったようです。プジェー師は貧困や飢餓に苦しむ農民達の救済に自己犠牲的活動を良く行っていました。そんな姿は、理想郷、イーハトーブの建設を夢見る賢治にとって共感を得たのかもしれません。

宮澤賢治 詩・プジェー師丘を登り来る
写真:wikipedia~ウルシ

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