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日本植物誌~ハコネウツギ

日本植物誌~ハコネウツギ

ハコネウツギ

ハコネウツギ(箱根空木)とはスイカズラ科の植物の1種です。学名はWeigela coraeensisで別名はベニウツギとも呼ばれます。シーボルトはこのハコネウツギをその名の由来である箱根山を江戸参府の際に超えたとき、目にすることがあったのでしょう。その覚書から引用すると「本種はその名を箱根山によっている。箱根の海抜は2000~3000フィートの高さのところで、他の低木と混じることなく谷全体を埋め尽くすように生えている。箱根以外の本州に山地でも頻繁にみかける植物である。(中略)花の色合いは、ケンペルがいったように、開花前は緑色でやがて薔薇色になり、しぼむ前の最後に洋紅色に変化する。(後略)」ハコネウツギの特徴のひとつである花色の変化を正確に観察しています。現在、ハコネウツギは箱根にはわずかしか自生していないそうです。谷一面を埋め尽くすハコネウツギの群落....シーボルトの時代はさぞ美しかったでしょう。

植物画:ハコネウツギ 京都電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia~ハコネウツギ

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