日本植物誌～タニウツギ
2015.05.13
カテゴリ：Flora japonica
日本植物誌～タニウツギ
タニウツギ（谷空木、学名：Weigela hortensis）はスイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木です。花期は5,6月で田植えの頃に咲く事から「田植え花」としても知られています。明るいピンクの花が房状につき新緑に映える美しさです。タニウツギの仲間の種は区別が難しいそうですが、生育地域が違うことがその区別の目安になります。タニウツギは北海道の西半分から本州の東北地方、北陸地方、山陰地方に分布し、日本海型気候の山地の谷沿いや斜面に多く見られます。大場秀章氏の解説によれば、シーボルトはこのタニウツギにベニサキウツギの和名を採り、タニウツギの和名を現在のツクシヤブウツギに用いているそうです。植物についての古い文献を読む際には常に同名異物の可能性に注意しなければならないと注意を促しています。
植物画：タニウツギ 京都大学電子図書館
参考資料：シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia～タニウツギ
