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日本植物誌~ヤマボウシ

日本植物誌~ヤマボウシ

ヤマボウシ

ヤマボウシ(山法師、山帽子、学名 Benthamidia japonica)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木です。和名の語源についてシーボルトは「山の帽子」としていますが、実際は「山法師」に由来します。4片の白い花びらのように見える苞を僧の頭巾に見立てて、比叡山延暦寺の僧の別名である「山法師」としたそうです。近縁種のハナミズキに似ていますが、苞の先がとがっているのでヤマボウシと区別がつきます。このヤマボウシのように苞が花びら状になり、昆虫を引き寄せる植物はミズバショウやドクダミなど多くあります。そういった植物はみな中心にある花穂が地味なのでこのように進化したのでしょう。日本植物誌の植物画を見ると分解図の右端に赤く熟したヤマボウシの果実が描かれています。集合果で9月頃に赤く熟すその実は甘く食用になると共に、果実酒としても楽しめます。シーボルトも食したのでしょうか。

植物画:ヤマボウシ 京都電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia~ヤマボウシ

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