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日本植物誌~マルバウツギ

日本植物誌~マルバウツギ

マルバウツギ

マルバウツギ(丸葉空木、学名: Deutzia scabra)は、アジサイ科ウツギ属の落葉低木です。ツクシウツギとも呼ばれます。シーボルトは覚書に「日本で最もよくみかける種はマルバウツギで、垣根や緩やかな斜面に生え、まれに海抜390m以上の岩場に、マサキやニシキギ、ガマズミ、ヒサカキ、イボタヌキ、スイカズラ、エビヅル、ツタなどの仲間の植物とともに生えていることがある」と記しています。また、マルバウツギはウコギやアジサイ属の低木といっしょに垣根に用いられることも記しています。これらの細かな観察はシーボルト自身によるものなのか、門人たちの提出したレポートやメモによったものなのか定かではありませんが、この覚書に植物の植生から果ては当時の風習や景色まで記されているは、シーボルトが門人たちに博士または学位論文を課したためです。こうすることによりシーボルトは居ながらにして日本各地の情報を集めることができたのです。いまではこの覚書が化政年間を中心にした民俗植物学、植物資源学の重要な資料になっています。

植物画:マルバウツギ 京都電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia~マルバウツギ

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