今日の歳時花～茅花
2015.03.12
カテゴリ：花の歳時記
今日の歳時花～茅花
ツバナはチガヤ(Imperata cylindrica (L.) P.Beauv.)の若い花穂のことで、単子葉植物イネ科チガヤ属の植物です。野原や路、河原、堤、浜辺などに多く、地下茎を長く張り群落をつくります。さやに包まれた槍の先のような銀白色の穂を出します。初夏にひとりでにさやが破れ、白い毛の花穂をだし、絮となって飛ぶ様は茅花流しと呼ばれます。若い花穂は噛むと甘く、昔の子供たちはおやつ代わりに噛んだそうです。また地下茎も噛むと甘く、甘根と呼ばれています。「万葉集」の頃には茅花を食べる歌が詠まれていました。また、茎葉は乾燥させて屋根を葺くのに使い、成熟した穂を火口（ほくち）に利用されるなど、古くから様々なかたちで利用されてきた季語の植物です。
参考資料：新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia～チガヤ
中村 汀女（なかむら ていじょ、1900年（明治33年）4月11日 - 1988年（昭和63年）9月20日）は、俳人。本名、破魔子（はまこ）。昭和期に活躍した代表的な女性俳人であり、 星野立子・橋本多佳子・三橋鷹女とともに4Tと呼ばれた。
