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今日の歳時花~甘蔗の花

今日の歳時花~甘蔗の花

甘蔗の花

甘蔗はイネ科の多年草である「サトウキビ」の別名です。種子島では おうぎ、奄美群島の徳之島では うぎ、沖縄方言では ウージ と呼ばれていますが、これらはオギ(荻)が訛ったもので、オギはイネ科ススキ属であり属が異なる植物です。テンサイと並んで砂糖(蔗糖)の原料となる農作物です。栽培種の起源はニューギニア島とその近くの島々と言われ、紀元前6000年前後に現在のインド、さらに東南アジアに広まったといわれています。古代サンスクリット語による古文書の記載から、砂糖の精製は北インドが発祥ではないかとされています。日本へは奈良時代に唐の鑑真和尚によって苗が伝えられたとされています。主な生産地は鑑真和尚入国の地である沖縄や鹿児島など温暖な地域です。高さ2~4mの茎が伸び、秋には茎の先端からススキのような穂を出し、12月の収穫を迎える頃には白っぽくなります。南国の砂糖黍畑の雄大な風景に思いをはせる季語の花です。

参考資料:美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~サトウキビ

古川 和子。1947年11月17日 広島市に生まれる。広島女子大学文学部国文科卒業。比治山女子中学・高等学校教諭。広島市在住
著書:歌集 茜色のとき
出典:文芸社~古川 和子 歌集 茜色のとき

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