今日の歳時花~冬の草
2014.12.10
カテゴリ:ブログ
今日の歳時花~冬の草
枯れた草、枯れ残った草、緑鮮やかな常緑の草などを総称して「冬の草」と言います。もともと冬草は「枯る」の枕詞で、冬枯れをあらわし、さらには恋人の心離れをあらわすための導入語として用いられてきました。古今集に「わが待たぬ年は来ぬれど冬草のかれにし人はおとづれもせず 凡河内躬恒」などの歌がそれをあらわしています。一方、俳句においては冬のすべての草の総称として詠まれます。荒涼たる冬枯れに中にぽつりと枯れ残った緑に、命の力強さを感じる季語の植物です。
参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
山西 雅子(やまにし まさこ、1960年3月29日 - )は俳人。舞俳句会主宰。