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今日の歳時花~八手の花

今日の歳時花~八手の花

ヤツデ

ヤツデ(八つ手、学名: Fatsia japonica)は、ウコギ科ヤツデ属の常緑低木です。学名の Fatsia は日本語の「八」(古い発音で「ふぁち」、「ふぁつ」)または「八手(はっしゅ)」に由来するといいます。関東以西の海岸付近の山林に自生します。江戸時代に庭木として植えられるようになりました。20cm以上もある大きな葉をつけます。葉はつやがあり、やや厚手で、形は文字通り掌状ですが、7つまたは9つ(奇数)に裂けており、8つに裂けることはありませんが、その形から、縁起のよい八をとって「八手」としたそうです。晩秋から初冬に、白く小さな五弁花が集まって球状に咲きます。翌春、そのまま黒い実になりますが、有毒です。寒い時期に咲く花はあまり多くないことから、小春日和には蜂や虻が集まってきます。けっして派手な花ではありませんが、木陰や暗いところでひっそりと咲く姿にたくましい生命力を感じる季語の花です。

参考資料:平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ヤツデ

甲田 鐘一路(コウダ ショウイチロ)昭和期に俳人。中央公論事業出版取締役。明治37(1904)年9月5日~昭和55(1980)年8月14日。早くから句作をはじめ、大正13年上京して臼田亜浪に師事し「石楠」に入会。農商務省から東京市吏員となるが、軍需工場に転じ、戦後は中央公論事業出版に入社。句集に「家」「汗以前」、遺句集に「パナマ帽」がある。

出典:甲田 鐘一路~kotobank

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