今日の歳時花~蘆の花
今日の歳時花~蘆の花
ヨシまたはアシ(葦、芦、蘆、葭、学名: Phragmites australis)は、イネ科ヨシ属の多年草です。温帯から熱帯にかけての湿地帯に分布します。主として河川の下流域から汽水域上部、あるいは干潟の陸側に広大な茂み(ヨシ原)を作り、場合によってはそれは最高100haに及ぶことがあります。古事記では、日本の美称「豊葦原瑞穂国」とあり、豊かに蘆原が生い茂る風景が古代日本の姿だったことがうかがえます。「ヨシ」という和名は、「アシ」が「悪し」に通じるのを忌んで(忌み言葉)、逆の意味の「良し」と言い替えたのが定着したものです。一般的に関東で「葭」関西で「蘆」と呼ばれます。夏は青々とした蘆も、秋になると茎頭に大きな穂をだし、紫色の小穂をたくさんつけます。この小穂の色は次第に紫褐色に変わっていきます。この穂が花で、花に下に白い毛がついていて、風で飛ぶのがたやすくなります。芒の穂よりふさふさしした印象です。秋の涼しさがさびしさ、わびしさを感じさせながら、秋の深まりを告げる季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ヨシ
吉田 冬葉 1892-1956 大正-昭和時代の俳人。
明治25年2月25日生まれ。東京にでて大須賀乙字(おおすが-おつじ)にまなび,「石楠(しゃくなげ)」創刊に参加。乙字の没後,大正14年「獺祭(だつさい)」を創刊,主宰した。昭和31年11月28日死去。64歳。岐阜県出身。本名は辰男。別号に玉鉾,鴨脚生,鶯竹里。句集に「冬葉第一句集」「故郷」「望郷」など。