今日の歳時花~藤袴
2014.09.06
カテゴリ:花の歳時記
今日の歳時花~藤袴
フジバカマ(藤袴、Eupatorium japonicum)とはキク科ヒヨドリバナ属の多年生植物で秋の七草の1つでもあります。本州・四国・九州、朝鮮、中国に分布していて原産は中国ともいわれますが、万葉の昔から日本人に親しまれてきました。古くはこれを「蘭」と呼んできており、もちろんこれはラン科のランとは別ものです。漢名が蘭草で、茎と葉を乾かすと桜餅のような芳香があることからと言われています。高さは1mほどになり、8月から10月、頂上に藤色の花を開きます。花弁が筒状で、袴をはいたように見えることから「藤袴」の名前がつきました。「古今集」に「やどりせし人の形見か藤袴忘れられがたき香に匂ひつつ」(貫之)とあり上品な花の印象とその香りが詠われてきた季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~フジバカマ
三橋 鷹女(みつはし たかじょ、1899年12月24日 - 1972年4月7日)は、俳人。本名たか子。鷹女は昭和期に活躍した代表的な女性俳人として中村汀女・星野立子・橋本多佳子とともに4Tと呼ばれたが、4人のなかでも表現の激しさと前衛性において突出した存在であった。