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今日の歳時花~鷺草

今日の歳時花~鷺草

サギソウ

サギソウ(鷺草、学名:Pecteilis radiata (Thunb.) Raf.)は、ラン科サギソウ属(Pecteilis)の湿地性の多年草の1種です。ミズトンボ属(Habenaria)に分類されることもあります(シノニムがHabenaria radiata (Thunb.) Spreng.)。別名が「サギラン」とも呼ばれます。日当たりの良い湿原などに生えます。30cmほどの丈で、葉は線状のもの数枚。6月頃花が咲き9月頃まで咲きます。純白でその姿が、白鷺が飛ぶのに似ているので名づけられました。かつては本州、四国、九州まで広く分布していましたが、環境の変化により激減し、準絶滅危惧種に指定されています。東京都世田谷区は昔、サギソウが群生していたので、区の花に指定されています。その群生地も今では絶えてしまいましたが、戦国時代、世田谷城の常盤姫にまつわる悲話は可憐な花ゆえの伝説は今でも残されています。良く似ていること奇跡のような季語の花です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~サギソウ

河野南畦(こうのなんけい)(1913~1995)俳人。東京品川の出身。有季定型・写実の方法を一貫して持ち、正統俳句としての格調と豊かな抒情を希求した。

河野南畦全句集より

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