今日の歳時花~ジギタリス
今日の歳時花~ジギタリス
ジギタリス (Digitalis、実芰答利私、実芰答利斯) は、APG体系のオオバコ科の属の一つで、従来の分類法新エングラー体系ではゴマノハグサ科とされています。地中海沿岸を中心に中央アジアから北アフリカ、ヨーロッパに20種あまりが分布しています。一・二年草、多年草のほか、低木もあります。
学名のDigitalisはラテン語で指を意味する「digitus」に由来します。また数字のdigitやコンピューター用語のデジタル(ディジタル、digital)も語源は同じです。英名ではその形からFoxgloveと呼ばれています。日本ではそのまま和訳して「きつねのてぶくろ」と呼ばれることもありますが、その愛らしい名とは裏腹に、ジギタリスには全草に猛毒があり、観賞用に栽培する際には取り扱いに注意が必要です。
草丈は約1m、花期は6月から8月で、直立した茎に蕾がたくさんつき、釣鐘状の花が下から順番に開花します。花色は赤紫色で花びらの内側には白く縁どられた斑点があります。ほかに白やクリーム色もあります。有毒植物らしい妖艶な美しさがある季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ジギタリス
石 寒太(いし かんた、1943年 - )は、俳人。本名・石倉昌治。静岡県田方郡生まれ。1969年「寒雷」入会、加藤楸邨に師事。1989年、「言葉にも心にも片寄らず、炎のような情熱と人の環を大切にする」をモットーに「炎環」を創刊、主宰。毎日新聞社『俳句αあるふぁ』編集長、毎日文化センター講師、NHK俳句教室講師、朝日カルチャーセンター講師。日本文芸家協会、近世文学会、俳文学会、現代俳句協会会員。