今日の歳時花~アカシアの花
今日の歳時花~アカシアの花
ニセアカシア (Robinia pseudoacacia) は北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木です。日本で普通「アカシア」と呼ばれているものは、北アメリカ原産の「ニセアカシア」のことで、明治時代に輸入されたニセアカシアを当時アカシアと称していたことから現在でも混同されることがあります。本来の「アカシア」はオーストラリア原産の熱帯の常緑樹です。5月から6月に蝶の形の白い花が房状に集まって枝から垂れ下がります。香りがよく、花から採れる蜂蜜は有名です。和名の針槐(ハリエンジュ)という名の通り、幹には鋭い針があるのが特徴です。北原白秋の詩で有名な童謡「この道」は、白秋が晩年旅した北海道のニセアカシアの並木を懐かしんで歌われたものとされています。その白い花はどことなくロマンティックな雰囲気をもつ季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井 照敏編
美しい季語の花 金子 兜太監修
wikipedia~ニセアカシア
堀口 星眠(ほりぐち せいみん、1923年3月13日 - )は、俳人。本名・慶次。群馬県生。東京大学在学中より水原秋櫻子に師事し、1952年「馬酔木」同人。1958年馬酔木賞。1976年句集『営巣期』で第16回俳人協会賞。自然を清新な感覚で詠み大島民郎、相馬遷子などともに馬酔木高原派と呼ばれた。1981年に秋櫻子が没してのち「馬酔木」主宰を継承。1984年「橡」(とち)を創刊・主宰。俳人協会顧問。句集には他に『火山灰の道』『青葉木菟』『樹の雫』『祇園祭』などがある。