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今日の歳時花~葉桜

今日の歳時花~葉桜

ハザクラ

葉桜は、桜の花が散りかけ、若葉が出始める4月中旬から枝を満たすように広がる5月中旬頃までにかけての間を言います。盛夏の頃の濃い葉色とは違い、初夏の風に揺れる明るい黄緑色の葉色は爽やかな軽やかさがあります。花の時期のような華やかさはありませんが、萌え出る若葉には瑞々しい生命の輝きがあります。葉は塩漬けにしたものをさくら葉とよび、食用として利用します。葉をそのまま巻いた桜餅は香りが好ましく、享保年間、長命寺門番、山本新八が創案し流行したものとされています。他に道明寺の桜餅も有名でこちらはもち米の粒を見せ、蒸したり炊いたりしたものです。また、葉桜の時期は桜が実をつける時期でもあり、ソメイヨシノのような花を眺める桜でも葉桜のあちこちに豆つぶぐらいの青い実を見つけることができます。桜の実も葉桜も初夏の訪れを告げる季語の植物です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~葉桜

篠原 梵
1910-1975 昭和時代の編集者,俳人。
明治43年4月15日生まれ。「中央公論」編集部長,専務をへて昭和47年中央公論事業出版社長。俳句は臼田亜浪(うすだ-あろう)に師事し,「石楠(しゃくなげ)」同人。知性的な作風で注目された。昭和50年10月17日死去。65歳。愛媛県出身。東京帝大卒。本名は敏之。句集に「皿」「年々去来の花」など。

出典:kotobank~篠原 梵

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