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今日の歳時花~ヤマブキ

今日の歳時花~ヤマブキ

ヤマブキ

ヤマブキ(山吹、棣棠、学名:Kerria japonica)はバラ科ヤマブキ属(本種のみの一属一種)の落葉低木で、背丈は1m~2mほどまで立ち上がりますが、先端はやや傾き、新しい葉が出た後、4月ころに黄色の5弁の花を多数つけます。枝がしなやかに風に振れるその様子から「山振」となり、後に転訛して「山吹」となったと言われています。一重や八重があり、一重のものは結実し、八重のものは開花が遅く結実しません。万葉集ではこの結実しない八重山吹が好まれよく詠まれています。江戸城を築いた武将、太田道灌の逸話は有名です。鷹狩りに出掛けた道灌が出先で雨に降られ、農家で蓑を借りようとしたが、娘が出てきて一輪の山吹を差し出しました。蓑を借りることが出来ず内心腹をたてた道灌は、後に家来にこの話をしたところ、それは後拾遺和歌集の「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき」の兼明親王の歌にかけて、山間の茅葺の貧しい家ゆえ、蓑ひとつ持ち合わせないことを奥ゆかしく答えたのだと教わりました。古歌を知らなかった事を恥じた道灌は以後歌道に励み、歌人としても名高くなったと言われています。そのほか関連季語としては白花の白山吹、葉込の山吹の葉山吹、八重山吹の花の色の濃いものを濃山吹などがあります。山吹は日本固有の植物で、日本詩歌に親しい季語の花です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
写真と出典資料:wikipedia~ヤマブキ
wikipedia~太田道灌

川端 茅舎(かわばた ぼうしゃ、1897年8月17日 - 1941年7月17日)は、東京都日本橋蛎殻町出身の日本の俳人、画家。日本画家である川端龍子とは異母兄弟。本名は川端信一(かわばた のぶかず)。別号、遊牧の民・俵屋春光。

高浜虚子に師事し、虚子に『花鳥諷詠真骨頂漢』とまで言わしめたホトトギス・写生派の俳人。仏教用語を駆使したり、凛然とし朗々たる独特な句風は、茅舎の句を『茅舎浄土』と呼ばしめる。

出典:wikipedia~川端茅舎

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