今日の歳時花~満天星の花
今日の歳時花~満天星の花
ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星、学名Enkianthus perulatus)はツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木のことで、自生地は少ないですが、本州、四国、九州の温暖な岩地に生えます。秋の紅葉が美し事から庭や垣根によく植えられます。ドウダンの名前は枝分かれしているその様子が昔の灯火具である、3本の棒を結び、脚を開いて上部に油皿を乗せた結び灯台に似ていることから、その「トウダイ」が転じたものと言われています。また満天星の名は中国の道教の神である太上老君が兜率天宮で霊薬を作っているさいにこぼれた霊水が偶然この木の枝にかかり、満天のように輝いたという故事に由来しているそうです。
花期は、4月上旬~5月中旬頃、地方によって違いますが、新葉が出てから約1週間後で、花序は散形花序です。花は、白色で釣り鐘のような感じの5mm程の大きさで、花の壺状の口は五つに裂け、雄蕊10本、雌蕊1本あります。葉は菱形に近く、大きさは通常約2cm、大きなものは、約5cmになります。別種にベニドウダン、サラサドウダンなどがありますが、これらは植物学的にはドウダンとは別の物です。
すずらんのような壺型の小さな可憐な姿は、春のともしのような愛すべき季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太編
wikipedia~ドウダンツツジ
星野 立子(ほしの たつこ、1903年(明治36年)11月15日 - 1984年(昭和59年)3月3日)は、昭和期の俳人。高浜虚子の次女。虚子の一族でも特に評価の高い人物の一人である。女流では中村汀女、橋本多佳子、三橋鷹女とともに四Tと称された。
1926年より父の薦めで作句をはじめる。1930年、父の後ろ盾を得て、初の女性による主宰誌『玉藻』創刊。句集に『立子句集』(1937年)『鎌倉』(1940年)『実生』(1957年)『春雷』(1972年)などがある。