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今日の歳時花~フタリシズカ

今日の歳時花~フタリシズカ

フタリシズカ

フタリシズカは沖縄を除く日本全国の山野の日陰に自生する、センリョウ科の多年草です。ヒトリシズカの仲間で、4枚の葉を2,3層に対生します。茎の先につく穂状花序を通常2本つけ、花つきが良い場合は3本以上咲くこともあります。花期は4~6月、晩春から初夏にかけてなので夏の季語に入れられることも。和名の由来は2本の花序を謡曲「二人静」で義経の側室、静御前の霊に憑かれた菜摘女と静の霊が二人でより添い舞った様子を連想させるものとしてこの名がついたと言われています。目立たないながらもその可憐な姿と謡曲の荘厳な世界が重なり、奥深い趣があります。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
写真:wikipedia

檜 紀代
昭和12年生まれ。
同42年鷹羽狩行に師事。第一句集『呼子石』で俳人協会新人賞受賞。「狩」同人を経て、平成2年「遠矢」創刊、主宰。 句集「遠矢」「空林」「花合せ」著書「家族」「花は根に」「俳句の手ほどき」。俳人協会幹事。日本文芸協会会員。サンシャイン文化センター、NHK俳句教室(新宿、西宮)近鉄文化サロン(天王寺)講師。

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