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今日の誕生花

今日の誕生花

サクラソウ

サクラソウ(白)
サクラソウ(桜草、学名:Primula sieboldii)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草。日本のサクラソウ類の代表で、日本では北海道南部、本州、九州の高原や原野に分布し、朝鮮半島から中国東北部へかけても分布するが、野生の群落をみることはまれになっている。また埼玉県と大阪府の県(府)花に指定されている。江戸時代に育種が進み、数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物でもある。



特徴
自生地では林間の湿性地や原野の草間に生え、ときに群生する。地中に根茎があり、春に発芽して5~6葉を根生し、高さ15~40cmの花茎を直立させ、5~10個の花をつける。葉柄は長く、葉は楕円形でしわが多く、縁に浅い切れ込みがあり、葉や茎に白い軟毛が生える。花は直径2~3cmほどで、花弁が5個に深く裂け、さらに各弁が半分近く裂ける。淡紅色でまれに白花もある。花後、球形の蒴果を結ぶ。新しい根茎は地際にでき、梅雨明けの頃、葉が枯れて休眠する。夏の暑さと乾燥には弱いが、日本の気候風土に合っており、花は美しく清楚である。

神話と伝承

サクラソウ属(西洋サクラソウ、プリムラ)の花を指す英語のprimroseはprimerole(最初に咲く花)から転訛したもので、和名も春先に咲く花という意味であり、バラやサクラとは全く関係がない。

ギリシャ神話では、青年パラリソスが許婚を失った悲しみにやつれ死に、プリムラに変身したと語られる。この話から西洋文芸においては悲しみや死のシンボルに使われる。

イギリスでは弔花あるいは棺を飾る花であり、春先に咲くことや、薄幸やはかなさとの連想などから花言葉も「青春」あるいは「若者」。また若さにまかせた享楽的生活を比喩的に「サクラソウの道(primrose path)」という。

ビクトリア朝期の政治家ディズレーリはプリムラを愛したので、彼の命日である4月19日はPrimrose Dayと呼ばれ、市民はこの花を身につけるという。

花ことば:初恋
花占い :幼いころの初恋が、今も胸をしめつけるあなた。清らかな思い出は、エメラルドより美しいあなたの一生の宝物です。だけどそのため、現実の愛を見つけることができません。人生を振り返ることは危険です。きらめく思い出は、心の奥底にしまっておいて、真実の愛を見つけるため、新しい恋に挑戦しましょう。だからといって、行き当たりばったりでは、傷ついてしまう。慎重に、信じられる人を探し求めていれば、必ず素晴らしい出会いがあります。

写真と出典:wikipedia
花ことばと占い:366日誕生花の本 瀧井康勝著より
編集部記

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