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今日の誕生花

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トゲ

棘(とげ、いばら)は植物体に生じる刺状の構造の総称。厳密には、その成り立ちによって茎針(thorn)、葉針(leaf spine)、刺状突起体(prickle)などと区別されるが、本記事ではこれらの総称を棘と表記する。これらの用語は以下のように使い分けられる。茎針(thorn) - 茎や枝が変形して生じる構造。葉針(leaf spine) - 葉や托葉、葉柄が変形して生じる構造。刺状突起体(prickle) - 毛と類似するが、より粗いものを指す(バラのトゲなど)。茎の表皮や樹皮から生じる構造。なお茎針と葉針は、ともに維管束をもつ構造であるため区別する必要は無く、刺状突起体は維管束を持たないためこれらから区別すべきとする主張もある。植物の棘は、はじめは砂漠など生育に適さない環境の植物が、捕食者から身を守るために発達させた可能性が示唆されている。しかしその形態や役割は多様で、その成り立ちや形状によってさまざまな名称が与えられる。植物の棘は、サンザシ属やミカン属のように鋭い枝として生じる棘(茎針)、サンセベリアなどのように葉の先端に小さく生じる棘(葉針)、アカシアのように托葉が変形して生じる棘、バラのトゲのように茎に生じる棘(刺状突起体)などがある。サボテンの仲間であるウチワサボテン亜科やハシラサボテン亜科などでは、短枝に付く全ての葉が変形して棘となっている。なお、ウチワサボテンなどが持つかえしのある棘は、芒刺(英語版)として区別されることもある。植物の棘はさまざまな機能を持っている。例えば、動物からの攻撃から身を守る役割を持っていると考えられている。動物からの防御という解釈については「推測に過ぎない」と批評されることもあるが、コウモリ以外の哺乳類がいないニューカレドニアに棘をもつ植物が極めて少ないことや、草食動物が多い地域では鋭い棘が発達した植物が多数あるといった観察事例から、動物の捕食に対する防御という解釈を支持されることもある。またイラクサのように、茎や葉に形成する微細な棘から蟻酸を分泌し、シカなどの踏み付けから身を守るという機構をもつ植物もある。つる植物も多数の棘を持つことが多いが、これは動物からの保護だけでなく、他の物にその棘を引っ掛けて生長するために用いられていると考えられている。またサボテンなど乾燥帯に生育する植物では、葉を棘状に変形させて水分の蒸散量を抑えることで、乾燥耐性をもつとされている。
花ことば:厳格
花占い :あなたは厳格すぎる人。現代においてはユニークな個性といえそうです。社会的には尊敬されるでしょう。ただし、愛する人には、苛酷以外の何ものでもありません。恋人には、少しゆるめて。
写真と出典:wikipedia
花ことばと占い:366日誕生花の本 瀧井康勝著より
編集部記

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