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朝食の輝き

朝食の輝き

画像の説明
苔に座ってたべてると
麦粉と塩でこしらえた
このまっ白な鋳物の盤の
何と立派でおいしいことよ
裏にはみんな曲った松を浮き出して、
表は点の括り字で「大」といふ字を鋳出してある
この大の字はこのせんべいが大きいといふ広告なのか
(中略)
林は西のつめたい風の朝
頭の上にも曲った松がにょきにょき立って
白い小麦のこのパンケーキのおいしさよ
競馬の馬がほうれん草を食ふやうに
アメリカ人がアスパラガスを喰ふやうに
すきとほった風といっしょにむさぼりたべる
こんなのをこそspeisenとし云ふべきだ
……雲はまばゆく奔騰し
野原の遠くで雷が鳴る……
林のバルサムの匂を呑み
あたらしいあさひの蜜にすかして
わたくしはこの終りの白い大の字を食ふ

ホウレンソウ(菠薐草、学名:Spinacia oleracea)は、ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属の野菜です。日本には江戸時代初期(17世紀)頃に東洋種が渡来した。伊達政宗もホウレンソウを食べたといいます。19世紀後半には西洋種が持ち込まれたが、普及しませんでしたが、大正末期から昭和初期にかけて東洋種と西洋種の交配品種が作られ、日本各地に普及したそうです。
宮澤賢治の詩・朝餐では、「競馬の馬がほうれん草を食ふやうに」とありますが、この詩は大正14年の4月に作られましたが、まだ人があまりホウレンソウを食べなかったのでしょうか?それとも競走馬だからこそ特別に与えられのでしょうか。その競走馬が食べるように、賢治がむさぼる「パンケーキ」とは、詩の前半部分を勘案すると、「せんべい」のようですが、賢治のフィルターを通すと西洋風の朝餐の風景に変わります。ホウレンソウがおいしい季節がそこまでやってきています。

宮澤賢治 詩・朝餐
wikipedia~ホウレンソウ

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