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高知県立牧野植物園

高知県立牧野植物園

画像の説明
「植物園を造るなら五台山がええ」九十歳を超えた牧野博士のこの一言で
歴史と景勝の地、五台山に植物園は造られました。
園地や建物は五台山の自然に調和し、高知平野や四国山地の眺望も楽しみながら
四季折々の植物に出会う事が出来ます。(牧野植物園リーフレットより)
写真:南園 温室
牧野植物園の詳しい情報はここをクリック

牧野植物園にて 吉田桂子

私の勉強不足もあり牧野植物園がこれほど前からあった事を今回の旅ではじめて知りました。長い歳月をかけて少しづ作られてきた植物園は随所に何事にも手を抜かずそして高知を愛した牧野博士の心が今なお受け継がれている事が感じられ
本当に良く出来た植物園だと思いました。

植物園正門

特に今回、特別に許可を頂き見学させて頂いた「牧野文庫」は圧巻でした。
よく「本棚はその人を語る」と言いますが、背表紙からこんなにも色々なことが伝わってくるのかと感動ひとしきりでした。私にとって牧野博士は図鑑の背表紙に書かれた著者名から実在した人物として、血がかよっている一人の人間として感じてしまうほど素晴らしい蔵書でした。あの大きな戦争をよく耐え、生き抜いてくれたと本に感謝したい気持ちです。

旅の二日目はあいにくの雨でしたので温室でスイレンをスケッチしました。
夢中になって絵を描いていると背後に人の気配が.....振り向くと花嫁花婿の恰好の二人を含む十人ぐらいの人が笑顔で立っていました。雨なので温室でウエディングの記念写真を撮っていたらしく、あわててスイレンの前をあけて差し上げました。後で地元の人に伺った話ですが牧野植物園はウエディングスポットだそうで、そういえばお茶を飲んだカフェの奥にパーティーの準備がしてあったことを思い出しました。

そんなわけで今回の旅は温室でスケッチでしたが、植物園でのスケッチは安定した状態で描けるので外で描く練習にはもってこいの場所と言えます。
いきなり旅先で歩きながらのスケッチは難しいので、近くの植物園に足を運んでスケッチトレーニングをするのはとても有効だと思います。

外で描く重要性

外で描くとまずどこに?どんな植物といっしょに生えているのか....等、室内で切り花や鉢植えの植物を描いていた時とは違った視点が生まれてくるでしょう。
自生植物を自生地で描くのは難しい事ですが、植物園などの安定した室外で描くことでまず植物の育成環境に目を向けることが習慣化するようになります。
本来は室内であってもその植物の自生地に思いを馳せて描くことが重要だのです。園芸種の場合はそのルーツとなる原種を思い浮かべることが重要です。

外で描く心得

外は風が吹くこともあります。そして植物が揺れます。お教室の生徒さんでよく聞く言い訳は「今描いているモチーフはこの個体ではないのですが?」「もう伸びてしまって変わってしまったんですけど....」です。そういう言い訳をしなくてはならない技術段階の方は厳しい言い方ですが外で描くことは難しいでしょう。植物は思っているほど変わることはなく、観察と描き方の優先順位がしっかりわかっていれば変化の多いモチーフであっても描く事は可能です。

外で描くポイント

外で描く際はまず、欲張らない事が大切です。
ある程度時間などに制約のある状態で描きますので、あまり壮大な計画で描くと結局ただ雑なスケッチにしかならず、ボタニカル・アート作品として完成させることは難しくなるでしょう。基本的にはその場で彩色直前の段階まで描くつもりで対象物を選ぶことが重要です。

資料を撮る

スイレン

写真を資料として残す場合はまずあくまでも写真は保険であると考えて下さい。
デッサンをおろそかにして後で写真だけ見て描くことは出来ません。写真を撮る構図やアングルはまずほぼ画面と同じ構図でピントが手前、中間、奥と色々なところにピントがあった写真を撮っておきます。そして、それぞれの部分の写真を撮ります。花の中心やガク、葉の基部など...形態のポイントとなる場所は構図と関係がなくても撮っておきます。後で「ここどうなっていただろう?」という事が無いように色々なアングルも撮ります。そして周辺の写真を撮っておくことも大切です。今回は温室内のスケッチでしたが実際に外で描くときはその植物の育成環境や植生がわかる写真を沢山撮ることも重要です。
尚、カメラ選びについてはまた違う機会にご説明させて頂きます。

スイレンのスケッチに一言

スケッチ

画像は鉛筆線が薄いので見づらいかもしれませんが、
左下にある若い葉は描いている間に伸びてしまいました。
全体のバランスを見てどちらが良いか決めるつもりです。
スイレンは水生植物ですから水の表現をどうするかも絵の仕上がりイメージを左右する重要なポイントです。今回は少し映り込みも利用して水の表現をしようと思っています。

交・宿・食

はりまや橋

高知市の中心地であるはりまや橋周辺からタクシーで約25分。
園の正門は山の上部にあるので正門までとタクシーの運転手さんにお願いしましょう。はりまや橋周辺と植物園を結ぶシャトルバスがあるようですが、本数も少なく一人600円なので二人以上であればやや割高なもののタクシーの方が行動時間をより有効に使うことが出来ます。ただし、帰りにバスを使えば割安なので入園の際受付窓口で尋ねられたら良いかと思います。それと往復タクシーを考えられている方は必ず領収書を頂きましょう。帰路は領収書に記載されたタクシー会社の営業所に迎車の電話をするときに役立ます。
高知龍馬空港とはりまや橋までの間は路線バスが出ていますので、宿泊先等で確認しましょう。空港から直接、植物園に行くためにははりまや橋行きのバスに乗り、宝永町や知寄町で下車してそこからタクシーで向かいます。

オススメ宿泊先
全室無料WIFI接続対応
女性にも安心な全室カードキー対応
コンチネンタルスタイルの朝食バイキングはおいしいパンが食べ放題。
セブンデイスホテルとセブンデイズホテルプラスがあります。
はりまや橋に近いので便利です。
7day's Hotel

オススメレストラン
ここでは高知の食材を生かした本格イタリアンをご紹介。
高知県夜須町のフルーツトマトを使ったカッペリーニはこれからの暑い季節にはぴったりの一品でした。
La Primavorta

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