特別講義ームラなく塗る平塗り技法
特別講義ームラなく塗る平塗り技法
教室などで良く「ムラなく平らに塗るにはどのようにしたら良いですか?」
と質問される事が良くあります。
今回のウェブ講座では「平塗りのコツ」を学びましょう。
塗りのポイント
- ポイント1
絵の具はなるべく淡い色(水で薄めた絵の具)を使う様にしましょう。
- ポイント2
筆は先がとがっている範囲内でたっぷり絵の具を含ませます。
目安は、点を打った時に絵の具が盛り上がってみえるぐらいです。
- ポイント3
筆の絵の具を「出し入れ」しながら絵の具を手前に延ばしていきます。
- ポイント4
終了する時、途中で絵の具を継ぎ足す時も必ず、水のみを含ませた筆で、余分な絵の具を「ふきとります」。ここでは、にじませようと思わずに、「ふきとる」感覚が大切です。
動画で実際の作業を見てみましょう。
筆の絵の具の出し入れ
さて、塗りのポイント、ポイント3でお話した「絵の具の出し入れ」についてについてさらに詳しく説明していきましょう。
絵の具が筆からなくなってしまうと広く平らに塗るのは難しくなってしまいます。ですから、紙に残った余分な絵の具は筆に戻してあげることが大切な動作になります。
その際、筆のメカニズムを考えます。
- ポイント1
絵の具は筆の先にたまっており、軸の近くは水を含んでいます。
つまり、筆の中間は水と絵の具が混ざりあい、筆の中にもグラデーションが出来ている事を理解しましょう。
- ポイント2
ポイント1を理解したら、必ず筆先は塗り終わりの方を、軸は塗り進む方向にあるようにします。"筆先を使いすぎると線が描けてしまうので、ムラなく塗るのは難しくなります"。
- ポイント3
筆は中間までおろしたら先を離さない様にします。
動画で実際の作業を見てみましょう。