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北海道 礼文島 2

北海道 礼文島 2

画像の説明

7月1日...私は礼文島へ向かっていました。2016年に英国はKEWガーデンにて発表する予定のレブンウスユキソウを描くためです。一昨年もレブンウスユキソウを桃岩付近で描きましたが、少し草丈の高い個体だったので、今年は通称「ハイジの丘」で典型的なレブンウスユキソウを描くつもりでした。初日は「おかえりなさい」のあいさつと共に常宿う~に~へ。本州から礼文島への移動はほぼ1日かかるので行動は翌日からになります。

ハイジの丘でウスユキソウを描く

翌日2日、ハイジの丘は霧につつまれていました。この時期は海面と地上の昼夜の寒暖差や山背(ヤマセ)と呼ばれるオホーツク海気団から吹く冷たい北東の風によってどうしても天候が不安定になります。でもそれこそがこの島の花たちを美しくしてくれるのです。しかし、それにしてもこの霧の濃さではスケッチは出来ません。なぜなら、私は本番用の紙に直にデッサンをしていくので、霧や雨が降るとアタリ線が定着してしまい、消すことが出来なくなってしまうからです。とりあえず、スケッチをあきらめて、ハイジの丘でお弁当を広げることにしました。食事をはじめてしばらくすると、私が座っているところから、5mほど離れたところをトビかチュウヒのような猛禽類が羽音もさせず、ゆっくりと旋回するように飛び、ペーターの谷からハイジの丘をすり抜けて行きました。するとどうでしょう、初めて近くで見た猛禽類に興奮していた私を包んでいた霧がゆっくりと晴れていくではありませんか。この好機を逃すことなく、小型でかわいらしいレブンウスユキソウを描く事ができたのでした。

朴の花

その日の目的を果たし宿に帰る途中、昨年まではなかったはずの場所にエゾスカシユリが数株咲いていました。ガレ地で強風にあおられながら咲く礼文島のエゾスカシユリは草丈が低いのですが、花は大輪なので大変美しいのです。「明日はこれを描くぞ~!」と興奮しながら山道を下ると大きな朴ノ木があるところに差し掛かりました。大きな花が咲き乱れ、あたりには甘い香りが漂っています。ここはナイショのスポットでほとんど人の目にふれることはありません。毎年私はこの木の下に立つたびに必ず恩師、佐藤広喜先生の事を思い出します。先生のホウの木の絵は素晴らしかった....写実過ぎないのに写実的に見えるのが絶妙で、いつか私もあんな絵が描いてみたい....そんな事を思い今年もまた満開の木の下に佇んでいました。

レブンウスユキソウを訪ねて

礼文岳への山行

礼文島に滞在してはや5日、最終行動日になりました。今回の旅の主たる目的はハイジの丘でウスユキソウと共に、ゴゼンタチバナ、コケモモ、ガンコウランなど様々な植物を描く事ができたので、久しぶりに礼文岳に登る事にしました。内路のバス停を降り、売店裏の登山道に入ると、樹林帯までしばらく急登が続きますが、色々な植物が生え、咲く花々が急登のつらさを忘れさせてくれます。今回は特にエゾチドリが圧巻でした。あまりの美しさになかなか歩みは進まず....

ミゾホウズキ

そしてようやく樹林帯に入ると、すこし湿った川の跡のようなところに、美しい緑のコケと共にミゾホウズキが咲き乱れていました。ミゾホウズキと言えば....そうそう、私は礼文島内でもう一か所ミゾホウズキが見られる場所を思い出しました。それは西海岸縦走路の中間地点あたりなのですが、考えてみれば礼文岳を挟んで私が立っているところのの真反対側(西側)になります。もともとこの西側へは礼文岳山頂から下るルートがありました。そしてそこはキバナシャクナゲの谷だったそうです。しかし、タバコの火の不始末から出火し、山が広く燃えてしまいこのルートも廃路になりました。私が礼文島に通いだすよりずっと前の事なので私はキバナシャクナゲの谷に下りたことはありません。人によって失われた自然が人が入らなくなった事で戻ると良いなと思っています。
キバナシャクナゲの谷それは私の心に中に広がっています。

礼文岳トレッキングコースを行く

メグマ沼散策

稚内空港の近くにある、メグマ沼湿原は空港から歩いて15分ほどの場所にあります。フェリーと飛行機の乗り継ぎ時間があいてしまった時など、ちょっとした時間つぶしに最適です。四季おりおりの湿生植物が観察できるでしょう。

メグマ沼自然公園

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