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ケミカルガーデン

ケミカルガーデン

画像の説明
化学にも精通していた宮澤賢治の詩には数々の専門的用語が登場します。化学の実験のひとつである、ケミカルガーデンは、水ガラスに硫酸銅や塩化コバルトなどの個体金属塩を加えた結果、溶液の中に植物状の物が生成されるというものですが、賢治はこれを針葉樹林に見立て、硅化花園という美しい名前で呼びました。

つめたい海の水銀が
無数かゞやく鉄針を
水平線に並行にうかべ
ことにも繁く島の左右に集めれば
島は霞んだ気層の底に
ひとつの硅化花園をつくる
銅緑カパーグリンの色丹松や
緑礬いろのとどまつねずこ
また水際には鮮らな銅で被はれた
巨きな枯れたいたやもあって
風のながれとねむりによって
みんないっしょに酸化されまた還元される

宮澤賢治 詩・つめたい海の水銀が
wikipedia~グイマツ
wikipedia~ケミカルガーデン

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