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ヒイラギの季節

ヒイラギの季節

画像の説明
仔牛が厭あきて頭をぶらぶら振ってゐましたら向ふの丘の上を通りかかった赤狐あかぎつねが風のやうに走って来ました。
「おい、散歩に出ようぢゃないか。僕がこの柵さくを持ちあげてゐるから早くくぐっておしまひ。」
仔牛は云いはれた通りまづ前肢まへあしを折って生え出したばかりの角を大事にくぐしそれから後肢をちゞめて首尾よく柵を抜けました。二人は林の方へ行きました。(中略)
赤狐はさっさと中へ入りました。仔牛も仕方なくついて行きました。ひひらぎの植込みの処ところを通るとき狐の子は又青ぞらを見上げてタンと一つ舌を鳴らしました。仔牛はどきっとしました。

ヒイラギ(柊・疼木・柊木、学名: Osmanthus heterophyllus)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。和名の由来は、葉の縁の刺に触るとヒリヒリ痛む(古語:疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ)ことからきているそうです。赤い実をつけるセイヨウヒイラギはモチノキ科で、クリスマスツリーとして用いられています。今年もあと二月、ヒイラギの季節もまもなくです。

宮澤賢治 童話・黒ぶだう
wikipedia~ヒイラギ

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