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日本植物誌~イチョウ

日本植物誌~イチョウ

画像の説明
イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹、学名:Ginkgo biloba)は、裸子植物門イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属に属する、裸子植物です。1866年に亡くなったシーボルトによる覚書はネズミサシが最後で、それ以降はオランダの植物学者である、フリードリッヒ・アントン・ヴィルヘルム・ミクェルがシーボルトの記録を引用する形で書かれています。その覚書を引用してみますと、「イチョウがヨーロッパの戸外で見られるようになったのはkなり以前からである。各地の公園や植物園に老齢の大木が見られるのがその証拠だが、原産地は支那、それもとりわけ北方の諸州のように思われる。日本ではかなり古い時代から観賞用、または珍重される銀杏用に栽培されている。シーボルトは高さ80フィート(26m)にも達し、幹も大変太いものを目撃し、ノートでそのような巨樹に言及しているが、この巨樹に幹には観音様と言う守護神の像が彫られていたということである(後略)」とあります。イチョウの古木に掘られた観音様という大変興味深い記述が見られます。古来から我が国に伝わる、長い年月を経た道具や生物(狐・狸など)や自然物に神や精霊(霊魂)などが宿ると考えられていた信仰の現れでしょうか。

植物画:イチョウ 京都大学電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia~イチョウ

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