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日本植物誌~ヒムロ

日本植物誌~ヒムロ

画像の説明
ヒムロ(姫榁 Chamaecyparis cv,Squarossa)はヒノキ科ヒノキ属の常緑高木です。サワラの栽培品種で、ヒムロスギとも呼ばれます。高さは5~10mになり、葉は鱗片状ではなく、針状となることから、一見スギの葉を思わせますが、葉の表面は青緑色、裏面が銀白色となる特徴を持っています。葉が柔らかく美しい事からクリスマスリースなどにも利用されます。シーボルトは覚書でヒムロの出自と生長の速さとヒムロに似た他の栽培品種の存在にも触れています。「細い枝が密生して垂れ下がるこの美しい小木は、南日本の肥後地方に位置するスケヤマの森に自生している。出島の植物園で栽培したところ、4年間で5フィート(1.6m)の高さになり、すでに花と果実をつけ初めてさえいる。葉に白い斑のある、特別に珍重される変種が知られており、また別に我々は、枝と葉がきわめてほっそりとした変種があることを、尾張の伊藤圭介から教えてもらった。」

植物画:サワラ 京都大学電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説

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