日本植物誌~ヤマフジ
2015.05.26
カテゴリ:Flora japonica
日本植物誌~ヤマフジ
ヤマフジ(山藤、学名: Wisteria brachybotrys)は、マメ科フジ属のつる性落葉木本です。ノフジ(野藤)とも呼ばれます。日本固有種で、本州西部・四国・九州(暖帯)の山地に自生します。他の木に巻きついて大きく成長します。蔓は上から見ると左回りで、フジとは逆になり、花は淡紫色で、花序はフジに比較して短いです。マメ科の多くが蝶形花冠を持ち、花冠を構成する5枚の花弁のうち、上向きについている1枚を旗弁と呼びます。これは「旗」の名の通り、昆虫の目印になるだけでなく、口吻を差し込む位置を定める役割をはたしています。この旗弁の基部に突起があるのがフジとヤマフジでナツフジにはこれが無いのがフジとヤマフジが分類されるフジ属とヤマフジ属の大きな違いになっています。
植物画:ヤマフジ 京都大学電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia~ヤマフジ