日本植物誌~キリ
2015.04.24
カテゴリ:Flora japonica
日本植物誌~キリ
キリ(桐、学名: Paulownia tomentosa)は、ゴマノハグサ科(あるいはノウゼンカズラ科、独立のキリ科 Paulowniaceae とする意見もある)キリ属の落葉広葉樹です。シーボルトは覚書で「我々はキリによって構成される新しい属を勝手ながらPaulowniaと命名させていただいた。.....オランダの世襲の王女にしてロシア大公妃殿下であられる方のお名前に敬意を表したものである。......3本の花のついた枝を伴ったキリの葉が、日本の有名な英雄、太閤様の紋章として使われ、それゆえ今日もなおキリが日本でたいへん高く評価されている」とあります。ここに記されている王女とは、オランダ王ウィレム2世の王妃アンナ・パヴロヴナのことです。シーボルトは彼女の支援に対する謝意を表すために献名しました。ただしシーボルトが与えた学名はP. imperialisであり、後にツンベルクが1783年にノウゼンカズラ科ツリガネカズラ属としてBignonia tomentosaと命名していたことが判明して1841年に現在のものに改められました。
植物画:キリ 京都電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia~キリ