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日本植物誌~シュウメイギク

日本植物誌~シュウメイギク

シュウメイギク

シュウメイギク(秋明菊、学名:Anemone hupehensis var. japonica)とは、キンポウゲ科の植物の一種です。別名、キブネギク(貴船菊)とも呼ばれ、シーボルトはその覚書の中で「キブネギクは森の湿潤地や小川のほとりなどに生えるが、最もよく見かけるのは京の都に近い貴船山である。貴船の菊を意味するキブネギクという和名はここに由来する。」と記しています。名前にキクが付きますが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間です。大場秀章氏によれば、シーボルトが持ち帰った種子から育った樹木も残るオランダのライデン植物園には、日本植物を中心に植栽されたシーボルト庭園があり、その中でも開花期を迎えた7月頃になると、高さを1mを優に超えるシュウメイギクがひときわ目だって咲き誇っているそうです。シュウメイギクの植物画を見ると、その高さゆえ画面に収まりきれない根元に生える根生葉を、線画の状態で植物体の後ろ側に斜めに配してバランスをとりながら、その存在を表しています。

植物画:シュウメイギク 京都電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia~シュウメイギク

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