今日の歳時花～海棠
2015.04.12
カテゴリ：花の歳時記
今日の歳時花～海棠
海棠には二種類あって果実のなる実海棠と花を楽しむ花海棠があります。
普通は花海棠（垂糸海棠）をカイドウと呼びます。ハナカイドウ（花海棠、学名：Malus halliana）は、中国原産のバラ科リンゴ属の耐寒性落葉高木で、高さ1m半から4mにも達します。4月頃、長い花梗（かこう）のついた五弁花が房状に垂れ下がって咲きます。うつむき加減の花の姿は楊貴妃の故事で名高く、玄宗皇帝が楊貴妃に、まだ酔っているのかと尋ねると楊貴妃は、海棠の眠りいまだ覚めずと答えたと言います。ねむれる花、睡花と呼ばれるのもこの逸話からきています。ほのかに紅い垂れた花はまことの優美で、楊貴妃ならずとも、いにしえの美女を連想させる、春の艶美を代表する季語の花です。
参考資料：新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia～ハナカイドウ
星野 立子（ほしの たつこ、1903年（明治36年）11月15日 - 1984年（昭和59年）3月3日）は、昭和期の俳人。高浜虚子の次女。虚子の一族でも特に評価の高い人物の一人である。女流では中村汀女、橋本多佳子、三橋鷹女とともに四Tと称された。
