今日の歳時花~菜の花
2015.04.01
カテゴリ:花の歳時記
今日の歳時花~菜の花
菜の花は、アブラナ科アブラナ属の二年生植物です。古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきた作物で、日本では古くから栽培されてきた油菜の花のことです。種から菜種油を採る事から、ナタネ(菜種は正式な作物名)と呼ばれ、江戸時代には胡菜または蕓薹と呼ばれました。実際にはアブラナ属の花はどれも黄色で似通っていることから、どれも「菜の花」と呼ばれてしまうようです。今では植物油の原料として栽培されているのは、ほとんどが別種のセイヨウアブラナ(西洋油菜、学名:B. napus)で、在来種のアブラナは野菜として生産され、開花前に収穫されてしまう事が多いようです。1mを超える茎に、黄色の四弁の十字花をたくさん咲かせます。畑一面を埋め尽くすように咲いた光景は郷愁を誘う季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~アブラナ
富安 風生(とみやす ふうせい、1885年(明治18年)4月16日 - 1979年(昭和54年)2月22日)は、愛知県出身の俳人。本名は謙次。高浜虚子に師事。逓信省に勤めながら俳誌「若葉」を主宰。温和な作風で知られた。