今日の歳時花~侘助
今日の歳時花~侘助
ツバキ(椿、海柘榴)またはヤブツバキ(藪椿、学名: Camellia japonica)は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹で、照葉樹林の代表的な樹木です。ツバキの花は古来から日本人に愛され、京都の龍安寺には室町時代のツバキが残っています。他家受粉で結実するため、またユキツバキなどと容易に交配するために花色・花形に変異が生じやすいことから、古くから選抜による品種改良が行われてきました。江戸時代には江戸の将軍や肥後、加賀などの大名、京都の公家などが園芸を好んだことから、庶民の間でも大いに流行し、たくさんの品種が作られました。茶道でも大変珍重されており、冬場の炉の季節は茶席が椿一色となることから「茶花の女王」の異名を持ちます。その中でも侘茶にふさわしい茶花として好まれたのが侘助です。侘助は小輪で花数も少なくわびしい印象があるためこの名がつきました。花弁が開ききらないことが侘助の特徴と言われますが、これは曖昧で分かりにくいと言えます。物静かにひっそりと佇むような風情がわびさびを真髄とする茶席を彩る季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ツバキ
高浜 虚子(たかはま きょし、旧字体:高濱 虛子、1874年(明治7年)2月22日 - 1959年(昭和34年)4月8日)は明治・昭和期の俳人・小説家。本名は高浜 清(たかはま きよし、旧字体:高濱 淸)。ホトトギスの理念となる「客観写生」「花鳥諷詠」を提唱したことでも知られる。
写真掲載ページ:花名所めぐり