今日の歳時花~みせばや
今日の歳時花~みせばや
ミセバヤ(見せばや) Hylotelephium sieboldii はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(セダム属に分類されることもある)に分類される多肉性の宿根草です。古典園芸植物とされ、古くから園芸用に栽培されているものが日本全国各地に見られ、それらが逸出し群馬県などで野生化しています。栽培逸出でないと考えられているのは、香川県小豆島の寒霞渓のみでしたが、近年奈良県内で別の自生地が発見されています。変種まで含めると、エッチュウミセバヤが富山県の河川上流の山岳地帯に見られます。高野山の法師が深山でこの花を見つけ「君にみせばや」と和歌を添えて、歌の師に贈ったところからこの名がついたと言われていることから、古くはもっと広い地域に分布していたと考えられています。「みせばや」は「見せたい」という意味の古語で、誰かに見せたくなるほど美しい花という、名の由来どおり淡紅色の小花が集まって茎の先に咲くさまは「玉の緒」という優美な別名を持つほどです。鞠のような姿が愛らしい季語の花です。
参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ミセバヤ
富安 風生(とみやす ふうせい、1885年(明治18年)4月16日 - 1979年(昭和54年)2月22日)は、日本の官僚、俳人。本名は謙次。