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今日の歳時花~浜木綿

今日の歳時花~浜木綿

ハマユウ

ハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum)はヒガンバナ科の多年草です。花の形が祭祀で用いられる幣(ぬさ)の木綿(ゆう)に似ていることからこの名がつきました。水はけが良く日あたりの良い場所を好み、主に温暖な海浜で見られる海浜植物です。また光沢のある濃い緑色の葉は「万年青(おもと)」に似ていることから「浜万年青」とも呼ばれています。茎は直立して1mのもなりますが、実は偽茎で、葉の重なったものです。この偽茎の上に肉厚の葉がたくさん出て広がっています。7月ごろ花茎の先に反り返った細長い白い花が、数十個ほど傘のように開きます。万葉集に柿本人麻呂が「み熊野浦の浜木綿百重なす心は思へど直に逢はぬかも」と恋する想いを呼んでいて、以来、熊野の浜木綿が有名ですが、宮崎、三重両県の郷土の花にもなっています。夕暮れ時の浜辺に漂う香りが甘美な郷愁を誘う季語の花です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~ハマユウ

高橋金窗 (たかはしきんそう) (1902~1987) 俳人。和歌山県出身。少年時代より、兄の影響で句作を始め、『同人』主宰の青木月斗に師事。大分大学卒業後は、高校教師を歴任。昭和21年岩国商業学校に赴任後、「岩国同人句会」を設立、県下各地の句会の指導者として、多数の門人を育て、山口県俳句作家協会長を長年務め、県俳壇の振興に貢献して岩国市文化功労賞、山口県文化功労賞などを受賞した。子規の流れをくむ、写生を基本とする作風を重んじ、温厚で謙虚な人柄で多くの人々に慕われた。

出典:山口県文化振興課より

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