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今日の歳時花~桑の実

今日の歳時花~桑の実

クワノミ

クワ(桑)はクワ科クワ属の総称です。落葉性の高木で、大きいものは15mに達しますが、通常では数m程度になるものが多いです。樹皮は灰色を帯び、葉は薄く、つやのある黄緑色で、縁にはあらい鋸歯があります。大きい木では、葉の形はハート形に近い楕円形ですが、若い木では、葉にあらい切れ込みが入る場合があります。雌雄異株ですが、同株のものがあります。雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、雌花は枝の基部の方につきます。晩春に開花して、果実が初夏に熟します。キイチゴに似た、柔らかい粒が集まった集合果で、やや長くなります。はじめは緑色ですが、紅色から紫黒色になって完全に熟します。甘くて酸っぱ味があり、ジューシーな果実です。別名「桑苺」「どどめ」「マルベリー」とも呼ばれます。生のまま食べるほか、ジャムや桑酒にも加工されます。また、桑の実や葉には血糖値の上昇を抑制する成分デオキシノジリマイシンが含まれるため生薬として利用されています。かつてシルク産業が盛んだった日本の農村地帯では養蚕農家が多く、カイコの餌になる桑の葉は重要な作物でした。郷愁を呼ぶ季語の果実です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~クワ

富安 風生(とみやす ふうせい、1885年(明治18年)4月16日 - 1979年(昭和54年)2月22日)は、日本の官僚、俳人。本名は謙次。句風は中道的で、東大俳句会では水原秋桜子や高野素十らの持つ熱気に対しやや老成していた。山本健吉は著書『現代俳句』において、秋桜子や山口誓子、中村草田男らが仕事の傍ら行っていた俳句への打ち込みが余技の域を脱していたのに対し、富安のそれは「どこまで行っても、余技としてたしなむ遊俳の感じがつきまとう」と評した。富安はまた植物に詳しかったため、「植木屋の富安」の意で「植富」のあだ名で呼ばれた。

出典:wikipedia~富安 風生

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