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今日の歳時花~紅の花

今日の歳時花~紅の花

ベニバナ

ベニバナ(紅花、学名:Carthamus tinctorius)はキク科ベニバナ属の一年草または越年草のことです。エジプト原産といわれ、古くから世界各地で栽培されている。日本にはシルクロードを経て4 - 5世紀ごろに渡来したといわれています。古い和名では「呉藍」「久礼奈為」「紅藍」「末摘花」などがあります。「源氏物語」にも「末摘花」の1巻があります。高さは1m前後で、6月頃あざみに似た頭状花をつけます。色は、はじめ鮮やかな黄色で、徐々に赤くなります。夏の朝、露が乾かないうちに花を摘み取り、紅を作る原料にします。古くは口紅、ほお紅、菓子・かまぼこの染料などに利用されましたが、明治時代以降、中国産の紅花が盛んに輸入され次いで化学的に合成可能なアニリン染料が普及したことから、紅花生産は急速に衰退してしまいました。現在では紅花染めや観光用などにわずかに栽培されています。また紅花の種子を搾った油は紅花油(サフラワー油)と呼ばれ、サラダ油として用いられたり、マーガリンの原料になったりします。紅のつく名前に反して、黄色い花色が印象的ですが、紅の色の原料として女性が思われる季語の花です。

参考資料:新歳時記 平井照敏編
美しい季語の花 金子兜太監修
wikipedia~紅の花

加藤 知世子
1909-1986 昭和時代の俳人。
明治42年11月20日生まれ。昭和4年加藤楸邨(しゅうそん)と結婚,句作をはじめる。15年「寒雷」創刊に参加し,29年「女性俳句」の発起人兼編集人となる。昭和61年1月3日死去。76歳。新潟県出身。旧姓は矢野。本名はチヨセ。句集に「冬萌(ふゆもえ)」「朱鷺(とき)」など。

出典:kotobank~加藤 知世子

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