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うすあかりの国に

うすあかりの国に

画像の説明
(前略)
みちの雪はかたまってはゐましたがでこぼこでしたから
馬はたびたびつまづくやうにしました。
楢夫もあたりを見てあるいてゐましたので
やはりたびたびつまづきさうにしました。
「下見で歩げ。」と一郎がたびたび云ったのでした。
みちはいつか谷川からはなれて大きな象のやうな形の丘の中腹をまはりはじめました。栗の木が何本か立って枯れた乾いた葉をいっぱい着け、鳥がちょんちょんと鳴いてうしろの方へ飛んで行きました。そして日の光がなんだか少しうすくなり雪がいままでより暗くそして却って強く光って来ました。
そのとき向ふから一列の馬が鈴をチリンチリンと鳴らしてやって参りました。
みちが一ひとむらの赤い実をつけたまゆみの木のそばまで来たとき両方の人たちは行きあひました。兄弟の先に立った馬は一寸ちょっとみちをよけて雪の中に立ちました。兄弟も膝ひざまで雪にはひってみちをよけました。

宮澤賢治の童話「ひかりの素足」は
積雪の山小屋の父の元から家に戻る途中、一郎と楢夫の兄弟は道に迷い、失神してしまいます。夢の中で地獄の鬼に引き立てられていく途中、不思議な言葉が一郎の耳に聞こえてきます。その言葉を唱えると、白く光る素足の人が現れ、皆を勇気づけます。やがて、雪中の二人は村人に救出されますが...

文中に出てくるマユミはニシキギ科ニシキギ属の木本です。別名ヤマニシキギ(山錦木)とも呼ばれます。花は初夏、四弁の小花をつけ、秋に実が熟し四裂します。

宮澤賢治 童話・ひかりの素足
wikipedia~マユミ

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