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ばけもの瑪瑙木

ばけもの瑪瑙木

画像の説明
宮澤賢治の童話「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」に登場する、瑪瑙木とは硅化木の事で、木化石とも呼ばれる、植物の化石のひとつの形態です。アフリカ、アルゼンチン、ブラジルなどで多く産出されていて、観賞用やブレスレットや数珠などに加工されて販売されています。日本でも各地で産出されますが、賢治の故郷、岩手県は一戸町にある根反(ねそり)の大珪化木は国の特別天然記念物に指定されています。

物語は、ばけものの世界を舞台とし、苦労して育った主人公ネネムが世界裁判長にまで出世する成功談とその失墜を描いた作品です。

ばけもの世界裁判長になったペンネンネンネンネン・ネネムは、次の朝六時に起きて、すぐ部下の検事を一人呼びました。
「今日は何時に公判の運びになっているか。」
「本日もやはり晩の七時から二件だけございます。」
「そうか。よろしい。それでは今朝は八時から世界長に挨拶に出よう。それからすぐ巡視だ。みんなその支度をしろ。」
「かしこまりました。」
そこでペンネンネンネンネン・ネネムは、燕麦(オート)を一把と、豆汁を二リットルで軽く朝飯をすまして、それから三十人の部下をつれて世界長の官邸に行きました。ばけもの世界長は、もう大広間の正面に座って待っています。世界長は身のたけ百九十尺もある中世代の瑪瑙木でした。

世界長というキャラクターに瑪瑙木を当てるところは賢治らしい表現と言えましょう。

宮澤賢治 童話・ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
wikipedia~硅化木

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