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日本植物誌~カノコユリ

日本植物誌~カノコユリ

カノコユリ

カノコユリ(鹿の子百合、学名:Lilium speciosum)ユリ科ユリ属の多年草です。別名、ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)とも呼ばれます。九州(主に薩摩半島から長崎県沿岸)や四国(愛媛県や徳島県の山間部)、台湾北部、中国・江西省に自生しています。シーボルトはこのカノコユリの球根をヨーロッパに持ち出し、初めてヨーロッパで知られる日本にユリとなりました。大場秀章氏によれば、今はベルギーになっているヘントの植物園で1832年に開花し、翌年にベルギー園芸という雑誌に掲載され大きな反響を呼び、その球根は200フランで販売され、それは同等の銀の重量にも匹敵したとのことです。シーボルトは多数の植物をヨーロッパに持ち出しました。氷河期により多くの自生種が絶滅したヨーロッパにおいて、温帯に属しヨーロッパの戸外でも生育可能な日本の植物で庭や園芸を豊かにしようと考えたからです。

植物画:カノコユリ 京都電子図書館
参考資料:シーボルト 日本植物誌 大場秀章監修・解説
wikipedia~カノコユリ

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