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第27回ーキクザキイチゲを描く

第27回ーキクザキイチゲを描く

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日本園芸協会ボタニカルアーティストの会の3月号で表紙を飾ったのがこの作品、キクザキイチゲです。カタクリの群落を描いた作品と共に3年程前から城山カタクリの里へ行き、スケッチをして仕上げました。
今回は特別に未発表の描き方を公開したいと思います。

スケッチ&デザイン

私の場合、まず現地へ本番用の画用紙を持って行き、その場で本画を描きます。時間に余裕があればスッケチではなくデッサンを完成までもっていきます。今回は制作過程をお見せするつもりで描きましたので、①のスケッチを現地で②~④までは写真も参考にしながら仕上げました。基本的にデッサンは写真で行わない方が良いので、皆さんは出来るだけ④まで現地で行い、彩色は安定した室内で行うことをオススメ致します。

デッサン①
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デッサン②
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デッサン③
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デッサン④
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彩色の前に

まず彩色をする前に必ず色の確認を行います。今回のように外の植物を描く場合は現地にパレットを持って行き、色だしを行っておきます。自然光の下で見る色で正確な色を確認し、何と何を混ぜたら良いか?何と何を何回重ねると良い色になるか等....考えられる全ての事を行いデータを残しておきましょう。

彩色

⑤陰影を考えながら葉の地塗りを行います。私の場合いわゆる平塗りは行いません。平塗りで使用する程度の淡い色でぼかしの技法を用いながら葉脈も全て彩色します。

彩色⑤
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⑥更に陰影を重ねます。まだ葉脈は残さず彩色。しかし毛は丁寧に紙の白を残して塗らないでおきます。

彩色⑥
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⑦茎や葉脈(主脈)の赤み彩色します。

彩色⑦
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⑧~⑨何度塗っても毛だけはつぶれない様に気をつけましょう。
そして側脈を少しづつ表現していきましょう。

彩色⑧
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彩色⑨
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⑩いよいよ花を彩色します。ブライトローズとウルトラマリン・ディープを重ねたり混色したりして光によって微妙に変化するキクザキイチゲの花弁の色を表現します。この時、おしべとめしべは残しておきます。

彩色⑩
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⑪めしべを彩色しながら、更に花弁全体を濃くします。

彩色⑪
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⑫おしべを彩色します。おしべの色はジョンブリアン/イエローレモンに白を加えて作ります。そして彩色は何度も行います。絵の具を盛り上げて彩色することでより花粉の質感に近づくのです。

彩色⑫
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⑬いよいよ今回の名脇役ミツバチを彩色します。このハチは私が描いている最中に花の上にやってきました。軽くスケッチをして写真も撮りました。
そして、サインをいれて完成です。

彩色⑬
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