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第15回ーブーケを描く

第15回ーブーケを描く

私の大きなひとり言
「ボタニカル・アートって何?」
「アートなんだから稀には好きに描かせて」
「でも、お花の絵もいやだしなぁ」
そんなわけで、今回は少し自由に、そしてルールを外さずに
「ブーケ」を描いてみましょう。

画像の説明

手の速さに合った制作過程を選ぶ

ブーケを描く場合、ほとんどの方は切り花で描く事が多いでしょう。
その時に問題になるのは、花の枯れる速さに制作が追いつかない事ではないでしょうか?もちろん速描きに自信のある方は美しい花束を生けて一気に描き切る方法で良いのですが、初心者の方はなかなかそういうわけにはいきません。ですから今回は、安全第一で少しづつ描き足しながら描くブーケの描き方をお教えしましょう。

まず、テーマを決める前に、花屋さんと仲良くなりましょう。切り花で描く訳ですから描く2~4週間ぐらいの間にどんな花が入荷するのかを花屋さんに聞いておくとテーマを決め易くなりますし、絵の計画も立て易くなります。
継続的に入荷しそうな花を選べば、彩色の段階で別の個体であっても実物を見ながら作業が出来ますし、この方法だと彩色を後回しに出来ますから、構図の変更や修正が簡単に出来ます。

テーマを決める

まずは何かひとつ表現したい事を決めて下さい。「ピンクの花束」「山の花」「キンポウゲの仲間」何でも構いません。でも必ず見る人に伝わるテーマを選んで下さい。「うれしい気持ち」なんてテーマをブーケで表現するのいは難し過ぎですよね(もちろん描ければ構いませんが...)。ですから、初めてあなたの絵を見た人、誰にでも伝わる範囲内のテーマを考えて下さい。

構図を決めるにあたってまず重要なのは、ブーケが花束として美しいかという事です。いくら上手に描いても花束そのものが魅力的でなかったらいい絵にはなりません。そして、今回は一回でデッサンを描かずに、「デッサン→彩色」の手順をモチーフごとに繰り返しますので、花を徐々に活けていくようなつもりで描きます。

まずは主題

何はともあれ、一番初めは一番好きな花を描きましょう。用紙の中心よりやや下に少し大きめの絵の核となる花を描きます。花は彩色まで進めて下の方の茎や葉は、やや筆圧を抑えて下絵を描き彩色はしないでおきます。

<参考作品-1>
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そして、二番目の花を一番目の花の奥に描き加える前に考えなくてはいけないことが1点あります。それは一番目と二番目の花の空間をどう埋めるか?という事です。日本の花束はよく花と花の間を花(かすみ草等)で埋めてありますが、ヨーロッパではグリーン(葉)等で埋めるそうです。どちらの方法でも構いませんが、中心となる花は数本に絞って植物同士の周りや空間を埋めましょう。

<参考作品-2>
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吉田流ブーケ

さてこの後は、皆さんのセンス次第!!少しづつ楽しみながら花を描き加えてブーケを完成させましょう。

<参考作品-3>
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ここで、吉田流ブーケ・ワンランクアップ法をお教えいたしましょう。
モチーフを選ぶ際に、真っ直ぐの植物だけでなく動きのある植物を加えてみましょう。下向きに咲くオールドローズ、レンテンローズ、パーロット咲きのチューリップ等を加えるとブーケに動きが出ます。葉も同じように考えて、単子葉、双子葉、複葉、切れ葉等々、色々な形状ものをいくつか組み合わせると、絵全体に変化が加わりワンランク上のブーケの作品となるでしょう。P.J.ルドゥーテになったつもりで美しい作品を描きましょう。

ブーケの参考作品はこちら
名言とともに贈る~ブーケ画集をご覧ください。

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